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販促媒体としてのタブロイド紙の魅力とメリット

コラム

Webマーケティングの成果が思わしくないが既存の紙媒体への広告出稿にも限界を感じている企業やマーケターが増えています。そんな企業、マーケターの間で見直されているのが、タブロイド紙のオーナーになつて、自社製品やサービスを従来とは角度を変えた新しい切り口で訴求することです。この記事では販促媒体としてのタブロイド紙の魅力とメリットをわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。

タブロイド紙とは

タブロイド紙とは、朝日、読売などの新聞の1/2サイズの新聞のことです。英国の大衆紙の判型として生まれしましたが、「手に持って開きやすく、読みやすいサイズ」という点が評価されて欧米に普及し、高級紙にも採用されるようになりました。

日本では「夕刊フジ」「日刊ゲンダイ」などの駅売りの夕刊紙や、「サンケイリビング」などのフリーペーパー、企業・自治体の広報誌などによく使われています。

サイズはヨコ406×タテ546mmで、4ページ、8ページ、16ページなど必要に応じてページ数を自由に増減できます。

タブロイド紙には顧客の潜在ニーズを掘り起こす力がある

販促媒体としてのタブロイド紙の魅力は、顧客の潜在ニーズを喚起する訴求ができることにあります。

消費者が使い慣れた商品なら「Webの通販で補充買い」がトレンドで、大きなマーケットに成長していますが、どんな商品・サービスでもWebで広告するのがベストなわけではありません。

「紙媒体は近い将来になくなるのではないか」という議論の中で、あるアメリカの出版人は次のように言いました。

“The web is where we go to get answers but print is where we go to ask questions.”

(ウェブサイトは答えを得るために行くところだが、印刷物は質問をするために行くところだ) 

引用元 :https://contentmarketinginstitute.com/2012/10/print-content-strategy/ 

分らない言葉があればGoogle検索ですぐに答が得られます。欲しい商品にどんなラインナップがあるかは、ECサイトで簡単に確認できます。しかし、消費者のニーズはこのような顕在ニーズだけではなく、「何が欲しいのか」をまだ意識していない潜在ニーズがあります。 検索窓にキーワードを打ち込むときは、消費者の意識は既知のキーワードの中に閉じ込めれています。それに対して印刷物は、消費者がもっと解放された意識のときに、よく知らない商品やサービス、いわば「新しいキーワード」に出会える機会を与えてくれるものです。

タブロイド紙は、商品のストーリーを打ち出して、新しいニーズを醸成することができる

自社でタブロイド紙を発行する最大のメリットは、商品やサービスのコンセプトを1つの物語としてアピールできることです。

1万円の高級枕を販売するには、それによってもたらされる「上質な睡眠」が心身に与える良い効果を消費者に納得してもらわなければなりません。それには限られた広告スペースに箇条書きで効果・効能を訴えるだけでは不十分です。

技術者による開発ストーリーや使用者の体験ストーリーなどで「消費者の新しい欲望」を醸成していく必要があります。そのための十分な紙面を確保できるのがタブロイド紙です。

また、成熟した市場が形成されていない新しいサービスも、タブロイド紙による訴求が有効です。例えばアメリカでは大きな市場になつているオーディオブック(書籍の朗読)は、日本ではまだまだ発展途上です。 「なぜアメリカではオーディオブックが人気なのか」をタブロイド紙の記事で解説・訴求することで、それまで消費者の意識に上らなかった新しいニーズを生み出す可能性があります。

上質な記事は企業への好感度と商品の信ぴょう性を高める

広告コピーやキャッチフレーズは「話半分に聞く」という消費者の反応に出会うことを覚悟しなければなりません。

しかし「記事」ならば、とくに紙媒体の記事なら、書く姿勢(訴求するスタンス)や文章の質によって、企業への好感度や商品の信ぴょう性を高めることが可能です。良い会社の上質な記事広告は、すぐに商品を購入しない場合でも消費者に「読む楽しみ」を与えてくれるからです。 例えば、賞味期限切れが近い食品を単に「訳あり激安商品」としてアピールするチラシより、消費者の「食品ロス削減」意識や、「SDGs」への関心に結び付けてアピールする記事広告の方が、企業に対する好感度や商品に対する信ぴょう性を高めることができます。

職域や地域を選び、ターゲットを絞って訴求できる

タブロイド紙のフリーペーパーは ターゲットを絞った配布が可能です。例えば次のような配布方法が考えられます。

  • 自社顧客名簿から選出して郵送する
  • BtoB商品なら、対象となる企業の「ご担当者様」あてで郵送する
  • ターゲットが集まりそうな見本市、イベントなどで手渡しする
  • ビジネスパーソンが対象のBtoC商品なら、ターゲット層が多いと思われるオフィス街で昼休みに手渡し配布する
  • 高齢者層、子育てファミリー、富裕層などが住む地域、マンションなどにポスティングする

自社製品やサービスのターゲットとして想定したペルソナを鮮明にすればするほど、効率的な配布手段や配布エリアが見えてきます。

少しでも興味を引いたタブロイド紙は「保管」「再読」される

紙媒体はリアルな「物体」なので、Webのブックマークよりは存在感があります。初読で興味を引くことに成功したら、ソファ脇のマガジンラックに入れられて、再読されるチャンスが高くなります。 インターネットで注意を引かれた記事はブックマークされたとしても、再読されずにいつか忘れられる確率が高いものです。それに対して紙媒体の「気になる記事」は、読者の「知的財産」としてとりあえず手元に置かれる可能性が高く、目についたときに再読される確率も高くなります。

まとめ

タブロイド紙による訴求は次のようなメリットがあります。

・質の高い作り込みやストーリー展開が可能。

・上質な記事を作ることで、企業に対する好感度と商品の信ぴょう性を高めることができる。

・ペルソナに適合するセグメントしたターゲットに配布できる。

・記事に興味を持ってもらえれば、保管、再読される可能性が高い。

このような魅力、メリットがあるタブロイド紙の発行をぜひ一度検討されることをお勧めします。