タブロイド判のチラシを使って市場開拓をしよう!!
新聞の折り込みでおなじみのタブロイド判チラシ。横27センチ、横40センチほどの大きさに大きな見出し、カラフルな画像、詳しい情報を記載した記事などが目を引きます。
タブロイド判のチラシは、自分たちの商品やサービス、取り組んでいる活動などを、より多くの人に、しっかりと伝えることのできるメッセージボードです。
今、WEB広告は売上高が2兆円を超え、TV・新聞を凌駕し、全盛期へと突入していますが、WEB広告のスペースはただでさえ小さいパソコンやスマホの画面にちょこんと表示されているだけ。ほとんど素通りされてしまいます。
その点、タブロイド判のチラシはターゲットに対して豪快な直球勝負を展開することができます。大きな紙面を使って自分たちの取り組みを正々堂々と披露し、認知してもらうことで、興味やニーズを喚起・促進させることができます。今も昔もタブロイド判チラシは、広告宣伝活動の最重要な切り札であることは間違いありません。
今回、タブロイド判チラシを使って、自分たちのターゲットとしている対象により効果的に広報・マーティング活動を行う方法についてより具体的に見ていきたいと思います。
マーケティング戦略の王道であり定番の新聞折り込み&ポスティング
タブロイド判のチラシを作り、ターゲットとなる地域世帯に新聞折り込みなどで配布していくことは、販促を目的とするマーケティング活動においてすっかり定番となっているコンテンツです。
タブロイド判チラシによる新聞への折り込みや各戸への郵便受けに直接配布するポスティングは以下の点で強力なメリットがあります。
・情報を届けたいターゲットに直接届けることができる
・大きな紙面でより詳細で豊富な情報をしっかり示すことができる
・確実に相手の手元に繰り返し読み返せる情報として残る
・折りたたんで小さくすることができ持ち運ぶのにも容易である
これらの点から、タブロイド判のチラシは、地域の需要の掘り起こし強い効力を発揮します。実際のところ、ターゲットの近隣に立地している販売店やサークルなどにとって、タブロイド判のチラシを使ったマーケティング活動は高いレスポンスが期待できる最善の手法と言えるのではないでしょうか。
一方で、全国に不特定多数のユーザーがいる商品・サービスを販売している企業や団体などは、タブロイド判のチラシを使ったマーケティングは適していません。というのも費用が莫大にかかってしまうからです。たとえば発行部数800万部以上を誇る読売新聞の全エリア世帯にタブロイド判のチラシを作ろうと思ったら、印刷代、用紙代、2つ折りなどの加工費用、さらには折り込み代、配送代まで含めるといくらかかるかわかりません。おそらく4~5千万円くらいはかかってしまうでしょう。それなら読売新聞に全面広告を出した方がずっとリーズナブルです(500万円くらいです)。
チラシを作るならタブロイド判がベスト!
新聞折り込みやポスティング用のチラシを作るならタブロイド判がベストです。
タブロイド判は縦サイズが約40センチ、横サイズが約27センチあります。正確にいうとタブロイド判は2種類あります。
一つがタブロイドD判と呼ばれるサイズで大きさが縦406ミリ、横273ミリあります。これは朝刊新聞紙(ブランケット判と呼ばれます)をちょうど2つ折りにしたサイズです。
もう一つはタブロイドB判と呼ばれるサイズで大きさが縦382ミリ、横272ミリあります。
これらのタブロイド判に近いサイズの用紙といえばB4判が挙げられます。B4判は縦364ミリ、横257ミリです。タブロイドB判とほとんど同じ大きさです。
だからタブロイド判のチラシのラフ案を作ろうと思ったらB4サイズの用紙を使うようにするとよいでしょう。B5判のノートを広げて見開きで下書きをしてみるのもよさそうですね。
必要な情報をしっかり盛り込もう
タブロイドの大きい紙面にさまざまな要素を適切にはめこんでいきましょう。小さな活字なら5000文字以上収容できるタブレット判ですが、大きな見出しや写真をはめ込んでいくとわりとすぐにスペースが埋まってしまいます。
大事なのは「とにかく読んでもらうこと」です。アクセントとメリハリのある紙面を心がけましょう。
目玉商品の紹介や特集企画などは、象徴的な写真や画像とともに大見出し、小見出しを付けて太いフォントで表示したり、リード文をつけたりするとより目につきやすくなります。
また一つの話題で紙面を埋めようとすると読者にとっては散漫で退屈な内容になるリスクが高くなります。あらかじめ話題のブロックをいくつか作っておき、一つひとつのブロックをていねいに作り込んでいくようにすると、紙面の内容が充実し、読者の購読意欲が低下しにくいものへとなっていきます。そして、こちらの意図もより明快に伝わるようになります。
カラーもうまく使いこなしましょう。写真はカラーで印刷すると訴求力が断然よくなります。また、見出しに色付けをしたり、文字の枠や縁どりをカラフルにしたりすることで紙面がにぎやかになります。
とはいえ色をふんだんに使えばよいというものでもありません。カラー印刷にすること読者が見てちょっとうるさい印象を持たれるようならばかえって逆効果です。
加えてカラー印刷は4つの版を使うのでどうしても印刷料金が割高になります。品物と価格の情報があれば事足りて、わざわざ写真や画像を使う必要がないチラシならば、黒一色、赤一色で作った方がかえってインパクトが強くなり情報が伝わりやすくなることがあります。
タブレット判のチラシ折り込みは実はコスパに優れている!!
タブレット判チラシは新聞折り込みやポスティングに適した判型であることはすでにお話したとおりですが、実際にタブレット判のチラシを新聞折り込みやポスティングをしようと思ったら、チラシを印刷してから、折り込み業者やポスティング業者に配布のお願いをする必要があります。当然、印刷代と送付代がかかることになります。
この費用は当然のことながら印刷部数や配布部数によって金額が変わってきます。タブロイド判チラシの費用の相場は両面カラー1万部の印刷で税込4万円程度、新聞折り込み代で税込4万5千円程度ですから、10万円以内で近隣の新聞を購読する1万世帯に情報発信をすることができます。
一方、ポスティングは新聞にチラシを折り込むのでなく、それ単独でポストに配っていくサービスなので単価が新聞折り込みよりも少し高くなります。エリアにもよりますが1戸あたり6~7円程度を見込んでおきましょう。ですから、近隣1万世帯にポスティングをする場合、印刷代と併せて10万円程度を見込んでおくとよいということになります。
10万程度の予算があれば、雑誌や専門紙などに広告を掲載することもできますが、こうした活字媒体は読者にきちんと情報が届くか不透明で、読者からのレスポンスが出にくいという難点があります。
テレビの場合だと、東京キー局で1回15秒の放映で制作費を含めると150万円、ローカル局でも製作費込みで70~80万円程度かかるといわれています。ほんの一瞬のためにそれだけの費用をかけるにはかなりの勇気が必要です。
それにTV、雑誌、新聞などのメディアに掲載される広告は付属的な要素が濃く、実際のところなかなか主役にはなれません。
その点、タブレット判チラシではそれが手に持たれた瞬間、主役になることができます。「私たちはこんなことをしています。どうですか? ぜひ見てください!」という強い気持ちをターゲットとして定めた地域に住む多数の人々にぶつけていくことができるのです。
つまり、タブレット判チラシによる新聞折り込みやポスティングは、自分たちの製品やサービス、想いやメッセージをしっかり詰め込み、ターゲットとなる特定地域に住む人々に向けて強く訴求することができる非常に優れたマーケティング手法であるということができます。
印刷物は多く作るほどお得になる!!
印刷物は多く作るほど、割安感の出てくる商品です。
たとえば印刷物を100部作るのと、1,000部、あるいは10,000部作るので1部あたりの金額(単価)は大きく変わってきます。
たとえばチラシを作るデザイン代や編集制作費は100部でも10,000部でも同じです。これを100で割るか、10,000で割るかで単価は大きく変わってくるのはご理解いただけることでしょう。
また大量に印刷物を作る場合、アルミなどでできた版を作り、これをローラーに巻き、そこにインクを付けて一旦ゴムなどでできたローラーに転写させてから別のローラーに巻かれた紙にさらに転写させて作っていきます。
これをオフセット印刷と言いますが、オフセット印刷では基本的に同じ版を繰り返し使うため、印刷部数が多くなるほど単価が安くなります。
たとえばタブレット判チラシを1000部刷った場合、3万円ちょっとかかりますが、1万部印刷すると税込4万円ちょっとになります。2万部印刷すると税込5.5万円程度、3万部印刷すると6.5万円程度になります。
実際に新聞折り込みやポスティングなどの用途でタブレット判チラシを作る場合は、少し多めに作っておくとお得です。
残ったチラシは、お店に置いたり、関係者で手配りしたり、近隣で置いてもらえる場所や施設に提供したりするなど、有効活用していきましょう。
まとめ
今回はタブレット判チラシが商品やサービスの市場開拓をするための非常に有用性の高いツールであるということをお伝えしました。
タブレット判チラシは猛烈なスピードで印刷物を量産できるオフセット輪転機で作れるので安価で大量に印刷することができます。10万円程度の予算で近隣1万件に新聞折り込みやポスティングでダイレクトに自分たちのオリジナルメッセージを送り込むことができます。
もしあなたがタブレット判チラシを作るなら、「私たちはこんなことをしています。どうですか? ぜひ見てください!」という強い気持ちを込めて作りましょう。そのような気持ちで作られたチラシは、きっと多くの人の目に留まり、その内容に対して多少なりとも心が動かされるはずです。