タブロイドブログ

タブロイド判の広報紙を発行して自分たちの活動を多くの人に知ってもらおう

コラム

皆さん、小学校や中学校のとき、国語の授業や夏休みの宿題などで手作り新聞を作りましたよね。

広報紙も同じです。つまり、自分の身近ないろいろな話題を取り上げて、紙面に落とし込んでいくという作業です。

広報紙の制作にあたって書き手、作り手となる皆さんが話題を盛り込むキャンバスとして手ごろであり、かつ、読み手にとってもっともおなじみの判型が「タブロイド判」なのです。 というわけで、ここではタブロイド判の広報紙を作って、自分たちの活動を効果的にPRする方法について見ていきたいと思います。

広報紙を発行するならタブロイド判が最適

新聞に入っている折り込みのチラシや広報紙、これらは大半がタブロイド判です。でもこれらのタブロイド判、よくよく見てみると2種類のサイズがあります。

一つがタブロイドD判と呼ばれるサイズ。測ってみると縦が406ミリ、横が273ミリあります。

もう一つがこれより少し小さいタブロイドB判と呼ばれるサイズ。測ってみると縦が382ミリ、横が272ミリあります。

ちなみに読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日経新聞などの朝刊はタブロイドD判の2倍の大きさ(縦545ミリ、横406ミリ)があり、これはブランケット判と呼ばれます。

これらのタブロイド判やブランケット判は主に輪転印刷機という大きな印刷機で作られます。輪転印刷機はものすごいスピードで紙へのインク印刷と折りを同時作業で行います。そして新聞や雑誌などの冊子を大量高速生産してくれます。

輪転印刷機による印刷物の大量高速生産技術、この普及に合わせてタブロイド判やブランケット判の流通が進んでいき、多くの人にとってこれらの判型のコンテンツを読むことがすっかりおなじみの作業になったのです。 とくにタブレット判はブランケット判に比べると、手に取って読むのにより手ごろ感があり、1ページ内に収載されている情報量も適度に多く、広報紙ではもっともメジャーな判型と言ってよいでしょう。

タブロイド判なら1ページにいろいろな話題を盛り込める!

先述したとおり、タブロイド判はおよそ縦40センチ、横27センチの大きさがあります。タブロイド判で1マス3ミリ四方のマス(新聞紙で1文字が入るくらいの大きさ)の原稿用紙を作ると5,500~5,600文字(原稿用紙14枚分)も入ります。

これを一つの話題・記事で埋めるとなると、作り手もさすがに持て余してしまいます。大半の読者もちょっとうんざりして、中途で読むのを止めてしまいたくなるでしょう。

実際、タブロイド判の広報紙を作る場合、1ページ内であっても話題は1つだけでなく、最低でも2つ、3つの話題を扱うようにした方が、読者の興味や関心、集中力が続きやすくなります。 また、一人で作るよりも、複数人やチームで作った方が、いろいろな視点やテーマの記事が集まりやすくなります。そして、一人一人の制作メンバーが広報紙の作成により高い意識や情熱を持つようになることで、一つ一つの記事内容がより洗練され、充実されたものへとなっていきます。そうすると紙面は自ずと読者にとってもより読み応えのある内容へとなっていきます。

広報紙を発行するときは、「誰に、どんなことを伝えるか」をしっかり決めよう

広報紙を発行する目的はさまざまです。企業ならば自社製品・サービスの販売促進でしょうし、行政・ボランティア団体ならば地域住民に対する啓蒙・活動周知などでしょう。

目的は何にせよ、せっかく発行するからにはしっかり読んでもらわないと苦労の甲斐がありません。そして、しっかり読んでもらうためには、読者にとって読み応えのある紙面を作っていく必要があります。

では実際に読み応えのある広報紙を作るにはどうすればよいのでしょう? 

広報・マーケティング活動においては、「訴求対象を絞ること」が重要視されます。これは業界用語で「ターゲッティング」とも呼ばれます。

「この広報紙を発行する目的は何か」、「この広報紙が誰に向けてのものなのか」といったことを常に念頭に置き、それに沿った内容を集積させていくことで、紙面の方向性や個性がより明確になっていきます。紙面の方向性や個性が明確になれば、対象となる読者の方からその情報を求めてやってきます。このような好循環を作ることができれば、その広報紙は大成功と言えるでしょう。

また、広報紙の記事づくりに際しては、「今回の記事はこのテーマでしっかり掘り下げる」という意識もたえず持つべきです。 一人一人の制作メンバーがテーマを念頭に置き、各々の視点・見解を交えながら取材・編集した記事に盛り込んでいくことで、紙面の内容がよりまとまりのあるものへとなっていきます。また「今回の記事を読めば、このテーマについてよりくわしいことがわかる」という認識が読者の間で生まれやすくなり、毎回の発行を楽しみにしてくれる読者、コアとなる読者が次第に増えていきます。

広報紙を発行するときは、「どうやって配るか」、「どのくらい配るか」もしっかり決めよう

広報紙を発行し、自分たちの活動をより多くの人に知ってもらうためには、読んでもらいたい人にきちんと情報が行き届くための工夫が必要になります。

広報紙の最大のメリットは、発行者から対象となる読者に向けて仕掛けていくことができる点にあります。これはWEBサイトではできません。

WEBサイトでは見たい人が自発的に訪れないと情報が得られませんが、広報紙の場合、新聞折り込みやポスティングなどで直接ターゲットに情報を届けることができるのです。

配布方法は、スタッフが店頭で手配りする、関係団体のスタンドやラックに置いてもらう、新聞折り込みやポスティングをするなどいろいろな手段があります。予算と相談してより効率的な方法を選ぶようにしましょう。

新聞折り込みやポスティングをしたい場合は、折り込み業者や印刷業者に相談してみましょう。折り込む新聞、配布エリアなどを発行部数に応じて提案してくれます。 たとえば1万部配布したい場合、「○○新聞と△△新聞2紙に折り込むと、この番地までの配布エリアですが、○○新聞単独だと、もっと広い番地まで配布できます」といった形で具体的な配布プランを教えてくれます。

まとめ

広報紙は「目的と読者対象をしっかり定め」、「テーマをしっかり掘り下げた紙面構成」を地道に継続していくことが大切です。その上で広報紙の作成を通じてスタッフが、自分たちから情報発信をするという行為に対してやりがいを感じることができればしめたもの。

スタッフが経験・回数を重ねるにつれて、充実した記事の多い読み応えある紙面となり、愛読者も時間とともに次第に増えていきます。 そんな広報紙を入れる箱としておすすめなのがタブロイド判。とっておきの話題を持ち寄り、自分たちの仕事や活動を盛り上げていきましょう。そしてより多くの人たちに自分たちの取り組みを知ってもらいましょう。