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タブロイド紙とは?種類から詳細まで詳しくご紹介

コラム

タブロイド紙を使用して作られているものは、誰しもひとつは目にしています。しかし、タブロイド紙と聞いて、ご存じない方も少なくありません。

タブロイド紙を印刷する紙の種類には様々なものがあり、その特徴を抑えて制作すると普通の印刷物とは異なる点やメリットがいくつもあります。今回は、タブロイド紙に焦点を当てて詳しくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

タブロイド紙とは

タブロイド紙が印刷可能な種類をお伝えする前に、タブロイド紙についてご説明します。タブロイド紙とは、2つの意味を持っています。 ひとつは、新聞の約半分程の大きさであるタブロイド判に印刷されている紙のことです。もうひとつは、大衆紙いわゆる夕刊や朝刊によく使用される新聞のことを意味します。

タブロイド紙の種類

タブロイド紙の大きさは新聞の約半分のサイズで制作される事が多いですが、タブロイド紙を印刷可能な紙の種類は複数あります。
それぞれ紙の特徴が異なりますので、ひとつずつご紹介します。

更紙

更紙とは、化学パルプを40%と砕木パルプを合わせた紙です。化学パルプとは、木材を化学処理して得られる繊維物質のことです。紙以外にもセロハンやナイロンの主な材料です。

砕木パルプは、名前の通り、木を砕木機にかけて作られた物資のことです。 更紙は、紙の透明度が低いので印刷をしても裏側が透けるリスクが少ない紙です。そのため、読みやすい紙質な反面、変色しやすいため情報誌に多く使用されます。

上質紙

上質紙は、塗料を使用せず化学パルプのみを使用しているため、白色がはっきりと出る紙です。塗料が入っていないぶん、落ち着いた色合いで印刷されます。落ち着いた印刷が求められる書籍や取扱書、ノートや雑誌などに使用されています。

コート紙

コート紙は、上質紙や中質紙にコーティングがされています。コーティングされているので、色鮮やかにできあがるため写真印刷に向いている紙です。カラー印刷で使われることが多く、チラシやポスターなどに使われています。

マット紙

マット紙は、つや消しをすためにコーティングしているので、つやを出す目的でコーティングしているコート紙とは真逆の方法です。

つや消しをしているので、落ち着いた色合いで印刷可能で、高級感のある印象に仕上げたいものに効果的です。特に企業や学校の案内、パンフレットや冊子に多く使用されます。

タブロイド紙で印刷するメリット

タブロイド紙は、様々な種類の紙質で印刷可能なことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
タブロイド紙を印刷するものは限られていますが、タブロイド紙で印刷するメリットは十分魅力に溢れています。

ここからは、タブロイド紙で印刷するメリットを4つ挙げ、それぞれのポイントをご紹介します。

中綴じをしないので低コスト

タブロイド紙は、A4やA5サイズと異なり中綴じをしない場合が多いです。そのため、中綴じするぶんの工程が削減され、コストダウンが可能です。

紙面が広い

タブロイド紙は、新聞の約半分の大きさなため、紙面が広い点も特徴にあげられます。そのため、一度に多くの情報を掲載可能であり、文字や写真の大きさを変えてインパクトをつけることもできます。

広告などが載せやすい

特に新聞やポストに投函されている広告や朝刊や夕刊にある広告などは、他社と比べたときによりインパクトがあるかの点がポイントです。 タブロイド紙の広告は、比較的大きい紙ですので、広告効果が出やすい点もメリットにあげられます。

ページ数が多い場合でも印刷可能

タブロイド紙は、新聞紙半分ほどの大きさのまま印刷が可能ですが、半分に折ったサイズでも印刷は可能です。

そのため、ページ数が多い場合に限らず、ページ数が少なくなってしまった場合にも対応できます。 タブロイド紙を印刷会社に依頼するときには、業者によってページ数や印刷方法が異なりますので、事前に確認をおすすめします。

タブロイド紙の使用例は?

では、タブロイド紙はどのようなシーンで使用する場合が多いのでしょうか。先程ご紹介したように、広告や新聞、そして書籍についてご紹介します。

ページ数が多い本

ページ数が多い書籍の場合、印刷するコストも大きく影響が出てきます。書籍の大きさによって金額が上がりますので、大きければ大きいほどそしてカラーなど色が入るとよりコストがかかります。 しかし、タブロイド紙は元々新聞紙半分ほどの大きさですので、書籍に合わせて半分に折ったサイズで印刷の対応可能です。そのため、場合によっては希望する書籍のサイズで印刷をするよりも、コストダウンができる可能性があります。

大きな広告

新聞が特にいい例ですが、紙面を大きく飾れば飾るほど広告費がかかります。そのため、広告が大きければ大きいほどコストがかかっているのはお分かりいただけるでしょう。 新聞の半分サイズとはいえ、広告を出すには十分な大きさです。インパクトを求める広告では、このサイズを求める企業が多数います。

夕刊などの新聞

夕刊や朝刊などの新聞は、毎朝ポストなどに投函される新聞とは異なり、少し小さいサイズです。夕刊や朝刊に限らず、スポーツ紙や経済新聞などもこちらのサイズを使用する場合があります。 新聞よりも小さめのサイズであり、半分に折ればよりコンパクトなため情報を集める目的の方々にとっては、持ち運びがしやすいサイズであるところもポイントです。

まとめ

タブロイド紙とは、新聞の半分ほどの大きさで様々な質感の紙を使って印刷することができます。
紙のサイズは新聞紙の約半分の大きさですが、その印刷物によって折りたたみサイズに変更できる点もポイントです。
また、サイズ上中綴じをしない場合が多いため、他の大きさに比べてコストダウンできる可能性が高いところも魅力といってもいいでしょう。

特に朝刊や夕刊、スポーツ紙以外にもインパクトのある広告や書籍にも使用されています。相手方にどのような印象を持ってもらうかなど目的によって選ぶ紙も異なります。白黒で印刷するかもしくはカラーで印刷するかなど、選び方を変えると印象が大きく変わるところも醍醐味のひとつです。

魅力溢れるタブロイド紙ですので、使用を検討している方はぜひご活用ください。