近年では、インターネット広告のようなターゲット層を限定してアプローチできる広告に人気が集まっています。

そんな中、オフラインでターゲット層を限定してアプローチできる広告としてタブロイド紙を中心としたフリーペーパー広告が存在します。

しかし、そんなフリーペーパー広告に関して、どのような効果があるのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、タブロイド紙を中心としたフリーペーパー広告の効果について、広告料や集客効果を高めるポイントも合わせて解説していきます。

フリーペーパー広告に興味があり、出稿を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもフリーペーパーとは？

フリーペーパーとは、地域や日常生活に密着した情報を掲載している紙媒体のメディアのことです。

基本的に無料で配布されることからフリーペーパーという名称がつけられており、さまざまな広告を掲載できることから販促ツールの1つとしても使われています。

フリーペーパーには、新聞上のものから小冊子までさまざまな種類のものが存在していますが、基本的にフリーペーパーに掲載する企業からの広告収入を元に制作されています。

タブロイド紙以外のフリーペーパーの種類

フリーペーパーには、タブロイド紙で作られるもの以外にもいくつか種類が存在します。

具体的には以下の2つが挙げられます。

• ・新聞拡販誌
• ・フリーマガジン

新聞拡販誌

新聞拡販誌とは、新聞社が発行しているもので、新聞の集金や契約時などに新聞購読者に対して配布されるフリーペーパーの1種です。

通常の新聞と比較すると、写真やイラストなどの画像が多く使用されており、月1回の発行であるためより長期的に役立つ情報が掲載されています。

新聞拡販誌では、主婦層をターゲットとした記事を発行しているため、主婦層にプロモーションしたい企業にとっては検討の価値があるフリーペーパーとなっています。

フリーマガジン

フリーマガジンとは、複数のフリーペーパーをまとめて雑誌形式で発行しているものを指します。

フリーマガジンの特徴として、配布している地域のレストランや美容室に関する情報といった、地域に密着した情報が発信されている点にあります。

そのため、該当地域で集中的に事業を展開している企業にとっては、非常に販促効果の高いツールと言えます。

また、クーポンや割引券など読者にとって直接メリットのある内容を掲載できることもあり、使い方次第では高い集客効果を見込むこともできるでしょう。

タブロイド紙のフリーペーパーに広告出稿するメリット・デメリット

ここでは、タブロイド紙を中心としたフリーペーパーに広告を出稿するメリットやデメリットについて解説していきます。

メリット

まず、メリットについては以下の3点が挙げられます。

• ・特定のターゲットにアプローチできる
• ・媒体のファンが購読するため記事が読まれやすい
• ・無料で配布されるため多くの人に読まれやすい

特定のターゲットにアプローチできる

フリーペーパーのメリットは特定のターゲットにアプローチが可能である点です。

フリーペーパー自体は、発行地域が限定されていたり、媒体のテーマが明確に定まっているものも多いため、特定の購読者層が集まる傾向があります。

広告料自体も他の媒体と比較しても比較的安い傾向にあるため、商材の有用性をうまく伝えられるかどうかのテストとしても利用することができます。

媒体のファンが購読するため記事が読まれやすい

フリーペーパーでは、その媒体のファンとなっている方も多く、宣伝を目的としたチラシと比べても記事が読まれる傾向にあります。

さらに、単なる広告としてでなく、媒体のテーマに沿った内容の広告として出稿できれば、読者の興味をひくコンテンツとしてより好意的に読者の購読を促すことができるでしょう。

デメリット

上記で紹介したようにメリットの多いフリーペーパーですが、デメリットも存在します。

具体的には以下の1点が挙げられるでしょう。

自社の商材に適したフリーペーパーを事前にリサーチした上で、広告掲載を行い、販促効果を最大限に高めていきましょう。

●他の広告との競争になりやすい

他の広告との競争になりやすい

フリーペーパーでは他の広告との競争になりやすいデメリットがあります。

フリーペーパーではすでに広告のデザインが決められているケースも多く、他の広告との差別化をしづらい側面も存在します。

また、フリーペーパーによっては業種やテーマ毎に掲載する広告をまとめて掲載している

場合もあり、広告以外の特典などで差別化を図らざるをえないケースもあります

タブロイド紙のフリーペーパーはどのように配布される？

ここでは、タブロイド紙を中心としたフリーペーパーがどのように配布されるのかについて解説していきます。

代表的な例として、以下の4つの方法で配布されます。

• ・施設や店舗に設置したラックから配布
• ・新聞に折り込む
• ・各家庭にポスティング
• ・郵送する

施設や店舗に設置したラックから配布

1つ目が施設や店舗に設置したラックから配布する方法です。

設置したラックから、フリーペーパーの存在を知っている人や興味関心のある人が自らとってくれます。

すでにフリーペーパーの存在を知っていることが前提となるため、ある程度の知名度が必要となりますが、読者には比較的手元に届きやすい方法です。

ただし、フリーペーパーに需要がなかった場合、ラックに残り続けてしまい、こうした状態が続くと廃刊になる可能性もあるため注意が必要です。

新聞に折り込む

新聞に折り込むことで、新聞と一緒に配布をするという方法もあります。

メリットとしては、新聞購読者に対して確実に配布できるという点が挙げられます。

ただし、興味をひかない内容の場合はすぐに捨てられてしまう可能性もあるため、新聞購読者の年齢層や関心事などを事前にリサーチし、興味をひく内容に仕上げる工夫も必要となります。

各家庭にポスティング

特定のエリアに存在する各家庭に対して直接郵便ポストへ投函するポスティングで配布することもできます。

事前にどの地域にどのような年齢層、職業の方がいるかなどをリサーチし、商材のターゲットが多く暮らす地域にポスティングすることで、広告の成果を最大化できるでしょう。

ポスティングに関しても、新聞の折り込みと同様、事前のリサーチが重要となります。

郵送する

会員制のフリーペーパーなど、読者の許可を得たものであれば、直接郵送することも可能です。

広告料は比較的高い傾向がありますが、確実に会員に配布することができるため、読者と商材のターゲットが一致している場合は認知度の向上に高い効果を示すことができるでしょう。

タブロイド紙のフリーペーパー広告の費用は？

フリーペーパーに広告を掲載する場合、当然ながら広告料が発生します。

掲載する紙面の大きさによっても広告費用は変わってきますが、一般的に使われることの多いA4サイズの紙面に広告を出稿する場合だと以下が相場となります。

• ・A4サイズ1ページ：50〜80万円
• ・A4サイズ1/2ページ：30〜40万円
• ・A4サイズ1/4ページ：10〜20万円
• ・A4サイズ1/8ページ：5〜10万円
• ・A4サイズ1/16ページ：3〜5万円

ただし、あくまで上記は相場であり、掲載メディアによっては1ページで100万円以上となるものもあるため、掲載を検討している場合は事前にメディアに直接確認をとった方が良いでしょう。

タブロイド紙のフリーペーパー広告効果を高めるポイント

ここではタブロイド紙を中心としたフリーペーパーの広告効果を高める方法について解説していきます。

具体的には以下の3点が挙げられるでしょう。

• ・自社にあったフリーペーパーを選定
• ・記事内容やテーマに合わせた広告を出稿
• ・WEBからのアクセスに備える

自社にあったフリーペーパーを選定

まずは自社の商材に適したテーマを扱ったフリーペーパーを選定することが重要です。

自社の商材のターゲット層が購読していないフリーペーパーに広告を掲載しても、広告効果を得られないどころか、購読者の興味関心を引けず、読まれない可能性があります。

事前に掲載を検討しているフリーペーパーがどのようなテーマについて触れているかを確認し、商材とあったテーマのフリーペーパーを選択するようにしましょう。

記事内容やテーマに合わせた広告を出稿

広告を掲載する場合は、記事内容やテーマに合わせた広告を出稿するようにしましょう。

読者は表紙の特集などフリーペーパーのテーマに興味関心があるため、その情報を得ようとフリーペーパーを購読します。

掲載されている特集に関連した広告内容などを企画し掲載することで、読者の興味のある情報にすることができるため、目に留めてもらえる確率が高くなります。

WEBからのアクセスに備える

近年ではWEB上からのアクセスも多いため、WEB上での導線を考えておくことも重要です。

例えば、フリーペーパーで見た広告に対して、電話での申し込みではなく、インターネット上で広告に関して調べて問い合わせてくるケースも多くあります。

そのため、フリーペーパーからインターネット上のアクセスにつなげ、問い合わせまで促すといった導線を確保することで、より多くの問い合わせを確保することができるでしょう。

まとめ

タブロイド紙を中心としたフリーペーパーには、特定のターゲット層にアプローチできるなど多くのメリットがあります。

ただし、フリーペーパーに関連した広告内容でなければ、読者の興味関心をひくことができないため、広告内容の工夫が必要となります。

自社の商材に適したフリーペーパーを事前にリサーチした上で、広告掲載を行い、販促効果を最大限に高めていきましょう。