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知っておきたいタブロイド印刷の基本!効果的な記事を作るコツもご紹介

コラム

新聞紙の半分程もある大きな紙面で情報を多く取り扱える「タブロイド判」は、商品やサービスについて、ターゲットの興味・ニーズを喚起することのできる定番の広告媒体です。

近年インターネットやSNSが急速に普及したことによって、Webマーケティングが勢いを増していますが、スマートフォンやパソコンを利用する方にしか配信されないWEB広告に比べて、タブロイド判で作成するチラシや広告は、消費者の手元に直接届く為、消費行動に繋がりやすい特徴があります。

実際にタブロイド判の印刷を検討するにあたって、「タブロイド判印刷の特徴を詳しく知りたい」「効果的な記事の作成方法がわからない」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、タブロイド判印刷の知っておきたい基礎知識と効果的な記事を作成する為に押さえておきたいポイントについて、詳しくご紹介します。

はじめてタブロイド判印刷を導入される方、記事内容の見直しを検討されている方、どちらでも参考になる内容ですので、是非、最後までお付き合いください。

タブロイド判とは

「タブロイド判」とは、標準的な新聞紙のサイズである「ブランケット判」の約半分程度の大きさで、スポーツ新聞、新聞の折り込みチラシ、フリーペーパー、カタログなど、多くのシーン活用されている広告媒体です。

タブロイド判の大きな紙面は文字だけではなく、写真やイラストを掲載することも可能な為、読者は記事内容についてイメージしやすくなり、購買意欲を高める広告にすることができます。

また後章で詳しくご紹介しますが、タブロイド判は糊(のり)やホチキス針を使用しない製本方法で作られており、環境に優しいことも魅力のひとつです。

タブロイド判印刷の具体的な大きさや特徴の詳細については、下記でご紹介していきます。

タブロイド印刷の基礎知識

ここからは、タブロイド判印刷の基本といえる、5つの特徴について詳しくご紹介していきます。

タブロイド判の大きさ(H3)

タブロイド判の大きさは「D版」「B版」の2つのサイズがあり、具体的な寸法は下記となります。

・D版:縦406mm×横273mm(見開き時:縦406mm×横546mm)

・B版:縦382mm×横272mm(見開き時:縦382mm×横544mm)

朝日新聞や読売新聞などの全国紙が採用している新聞紙のサイズは「ブランケット判」と呼ばれており、寸法は縦546mm×横406mm(見開き時:縦546mm×813mm)です。

タブロイド判はブランケット判の約半分程度の大きさの為、新聞紙に折り込まれてもはみ出さず、新聞の折り込み広告チラシやフリーペーパーに広く活用されています。

綴じないシンプルな製本

タブロイド判の製本方法である「スクラム製本」は、糊(のり)やホチキス針を使用せず、2つ折りにした用紙を重ね合わせて、冊子状にまとめるシンプルな作りが特徴です。

針金を使わない為、小さなお子様や年配の方にも安心して配布することができる他、古紙としてリサイクルしやすい側面もあり、環境と安全面に優れた冊子といえます。

またその他の特徴として、好きなサイズに折り畳めるので持ち運びに便利、ホチキスが無いのでシュレッダーにそのままかけられる、接着剤を用いないので肌に優しいことなどがあげられます。

波線断裁(ギザギザ)

新聞紙に多く見られるギザギザ状の断裁面は、輪転機を使用して作られた印刷物の特徴で「波線断裁」と呼ばれています。

タブロイド判は新聞紙と同様に輪転機を使用して作られているので、ノコギリ状のカッターでカットされた、ギザギザの断裁面が存在します。

波線断裁や下記でご紹介するダイヤマーク、白フチなどは、輪転機で作られたことを表しており、タブロイド判のデザインの一部として味わいのある印刷物にしてくれます。

白フチ(余白)

タブロイド判は印刷方法(輪転機)の仕様上、四面の上下左右に各8mm~10mm程度の白フチ(余白)が残ります。

白フチには、一部ギザギザの波線断裁が入る他、ダイヤマークや鍵穴と呼ばれる僅かな穴が入ります。

ダイヤマーク

輪転機が読み取り、色を自動的に調整するためのマーク(ダイヤマーク)が余白の白フチ部分に印刷されます。

輪転機はダイヤマークの色を読み取ることで、印刷物の色が適正に印刷されているか確認しています。

鍵穴

印刷物をカットする際に、針状のもので引っ掛けて紙を引き込む過程で、余白の部分に1mm程度の鍵穴と呼ばれる小さい穴が残ります。

鍵穴をはじめ、ダイヤマークや白フチ、波線断裁は化粧断裁することで無くすことも可能です。

効果的な記事を作る5つのポイント

ここからは、効果的な記事を作る為に押さえておきたい5つのポイントをご紹介していきます。

ターゲットと目的を明確化する

学生時代に習うことの多い「5W1H」のフレームワークは、マーケティング戦略の場面においても役立つ思考・考え方です。

5W1Hとは、Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を表しています。

タブロイド判で広告を作成する際に、5W1Hを書き出してターゲット層と目的を明確化することで、質の高い、効果的なコンテンツ制作に繋がります。

取り扱う情報の優先順位を決める

5W1Hを用いてターゲット層と目的の明確化を終えたら、次に取り扱う情報の書き出しと優先順位を決めていきます。

商品やサービスの詳細、イベントの日程、特売情報、こだわり、問い合わせ先など、記事で紹介したい情報を書き出し、内容の近い情報をいくつかのグループに分類します。

次にどのグループを優先して取り扱うか選定して、広告のレイアウト、文字の大小、色などを決めていきます。

アピールしたい商品や情報をターゲットに訴求するレイアウトについては、下記で詳しくご紹介します。

視線・伝えたい情報の誘導を意識する

タブロイド判などの紙媒体におけるレイアウトには人の目線の流れを意識した「Zの法則」「Fの法則」「Nの法則」という、基本の法則があります。

人は記事の内容を大まかに確認する際に、左上から右上、左下、右下の順でZ型に視線を動かして読む傾向があります。

反対に内容をしっかりと読み込む際は、左上から右へ、端まで読むと下に視線を移動させてまた左上から右へという流れで、F型に視線を動かします。

この様な人の視線の流れをレイアウトに組み込むことで、アピールしたい情報を読者にダイレクトに伝えることができます。

また例外として、縦文字記事の際は右上から右下、左上、左下の順でN型に視線が移動する、日本人特有の縦に流れる構図も存在します。

イメージしやすい写真やイラストを活用する

取り扱う情報のイメージ写真やイラストを記事に盛り込み、読者に視覚的に情報を与えることで、記事内容に興味を持たせることができます。

写真で読者の興味・ニーズを喚起して、記事内に補足情報を記載することで、読者は自分が商品やサービスを使用しているイメージを抱きやすくなり、購買意欲に繋がります。

一方で文字だけが並んだ単調なレイアウトは、退屈な印象となり、読者が途中離脱してしまう要因となるので注意しましょう。

情報過多に注意する

タブロイド判で広告やフリーペーパーを作る際は、情報過多とならないように注意する必要があります。

情報を詰め込みすぎて、文字が延々と並んだ情報過多の記事は、読者の読む気持ちが損なわれるだけではなく、一番に伝えたい情報の印象も薄れてしまいます。

記事はなるべく情報量を絞り、読みやすい内容になるように心がけ、読者の負担を最小限に抑えることが大切です。

まとめ

本記事では、タブロイド判印刷の基礎知識と効果的な記事を作成する為に、押さえておきたいポイントをご紹介しました。

ページを更新すれば消えてしまうWEB広告と違い、タブロイド判で作る印刷物はターゲットの手元に残ります。

気に入った印刷物は繰り返し読まれるので、商品やサービスを永続的にターゲットに訴求することができます。

ターゲットを絞り、目的を明確化した高品質な広告・チラシ・フリーペーパーは、マーケティング戦略において、非常に効果的な広告媒体といえます。

WEB広告以外の、新しいマーケティング戦略を模索されている方は、タブロイド判印刷の活用をご検討してみてはいかがでしょうか。