タブロイドブログ

タブロイド判のフリーペーパーで「読ませる記事広告」を発信しよう

コラム

WebマーケティングやWeb広告がもてはやされている現代ですが、紙媒体の訴求力をあなどることはできません。とくにその中でも訴求力が再認識されて、注目度が高まっているのが、「読ませる広告」が可能なタブロイド判のフリーペーパーです。

この記事では、タブロイド紙の魅力とメリットについて分りやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。

 タブロイド紙とは

タブロイドとは印刷用紙のサイズ規格で、そのサイズで印刷された新聞をタブロイド紙といいます。

新聞の半分のサイズで、手に取りやすく、広げやすい

タブロイド紙の大きさは、朝日新聞、読売新聞などのブランケット版の新聞のちょうど1/2のサイズ(406×546mm)です。

ブランケット紙は、手に持って開くには両手を左右に大きく広げなければいけませんが、タブロイド紙なら開いても肩幅程度です。

食卓やデスクなどの大きなテーブルで開いて、前かがみになって読むのがブランケット紙だとすると、タブロイド紙はソファにゆったり座って手に取って読む新聞だと言えるでしょう。逆に、電車などで立ち読みするにも便利で、ブランケット紙のようにページをめくるときに皺くちゃになってしまうこともありません。

イギリスの大衆紙がタブロイド新聞の起源

「タブロイド紙」というと、イギリスの大衆紙をイメージする人も多いでしょう。これはイギリスの大衆紙である「ザ・サン」や「デイリー・スター」などが1910年代に相次いでタブロイド判を採用したことに由来します。

これらの大衆紙が、スポーツを扱う他に犯罪、スキャンダルを好んで取り上げたことから、タブロイド紙=ゴシップ紙というイメージができあがりました。 しかし20世紀後半に入ると、政治や経済を扱う高級紙の「タイムズ」や「ニューヨークポスト」などが、「地下鉄で読みやすい」「現代的な紙面作りに適している」などのタブロイド判のメリットに着目して、判型を変更する動きが見られるようになりました。

日本の夕刊紙やフリーペーパーにも多いタブロイド判

日本でのタブロイド紙は、イギリスの大衆紙に範をとった「夕刊フジ」(1969年創刊)と「日刊ゲンダイ」(1975年創刊)が有名です。どちらも日曜・祝日を除いて発行される「駅売りの夕刊紙」で、勤め帰りのサラリーマンがターゲットとする読者層でした。

現代風には「ビジネスパーソンがターゲット」と言うべきですが、想定読者は完全に男性で、週末に近づくと「競馬予想紙」のような趣きが濃くなりました。連載小説や漫画の性描写もかなり過激(とくに日刊ゲンダイは)でした。

このような駅売りの日刊タブロイド紙の他に、タブロイド紙はスタンドに置く持ち帰り自由のフリーペーパーや、地域情報・ニュースを扱う新聞折込のフリーペーパーとして、私たちになじみ深い媒体になっています。こちらは主として女性、主婦層をターゲットにするものが多いと言えます。

タブロイド紙なら記事と合体した「読む気になる広告」が作れる

広告媒体としてのタブロイド紙のメリットは、新聞風の「読ませる広告」が可能なことです。

自社商品のストーリーを語れる充分な文章とビジュアルのスペースがとれる

タブロイド紙を開く読者(顧客)は、新聞に向かうときと同じで、すでにある程度「読む気」になっています。見出しに顕在ニーズや潜在ニーズを刺激するキーワードを発見したら、本文の最初の何行かを読んでくれる可能性が高いのです。

そこで読者を引きつけることができれば、タブロイド判1ページあるいは見開きの記事を読んでもらうのは無理な注文ではありません。

とくに、製品のライフサイクルでいうと、市場でまだ成熟していない商品、潜在ニーズはあるが顧客に十分認知されていない新しいタイプの商品やサービスの広告では、「商品のストーリーを語る」のに十分な文章スペース、ビジュアルスペースを確保できるタブロイド判の媒体は力を発揮します。

チラシとは一味違うクオリティーを感じさせる訴求ができる

チラシ風の価格訴求やエビデンスのあいまいな効果・効能の訴求では、購入に結びつく顧客のネクスト・アクションを喚起するのは難しい時代です。1万部撒いて何件か、という数の勝負にしかなりません。

訴求にストーリー性を持たせ、商品や企業姿勢にクオリティを感じさせるタブロイド紙での「記事広告」は顧客の信頼を獲得する可能性を持っています。商品のストーリーと顧客のライフスタイルのストーリーが一致することで、潜在ニーズが顕在ニーズに変わるからです。

シリーズ化が可能で、ファン層の獲得が期待できる

タブロイド紙は、何も言わなくても「次号が出る」「まだ続きがある」という感じを読者に抱かせる雰囲気を持っています。

深めていきたいストーリーや角度を変えて訴求したいことがある商品やサービスには、タブロイド紙はもってこいの媒体で、シリーズ化によって認知を深めてファン層を獲得することが期待できます。

編集経験者がいなくても制作できるオンライン発注

大判のブランケット紙は、熟練の割り付け職人がレイアウトします。そうしないと読者の目線の移動がスムーズにいかず、読みづらいものになってしまうからです。

しかし、その半分サイズのタブロイド紙なら、レイアウトに職人技は必要ありません。編集作業が劇的に楽になり、プロの編集者やレイアウトマンガいなくても十分に制作が可能です。

また、最近はオンラインで受注する新聞印刷サービスが進んでおり、編集作業が容易になるフォーマットを用意しているサービス会社もあります。見積もりや納期の相談もオンラインで可能なので、初めてタブロイド紙を発行する企業にとってはとても便利です。