タブロイドブログ

タブロイド判を使ってミニコミ紙を作ってみよう!!

コラム

「もっと日々の生活にメリハリがほしい」と思っている人におすすめしたいのは日常生活に情報発信活動を組み込むことです。

職場やチームで情報発信活動に取り組むことで、相互の理解、適性や興味の覚醒などがもたらされ、仕事にやりがいやメリハリが生まれやすくなります。

「みんなでチームとしてまとまって情報発信活動をしたい」、「自分たちの取り組みをたくさんの人に知ってもらいたい」などの気運があるようならば、タブロイド判でミニコミ紙を作るのは非常におすすめです。

とはいえ読みやすく、かつ読み応えのあるミニコミ紙を作るにはいろいろなノウハウが必要です。

今回は、ミニコミ紙を作ることの意義、ミニコミ紙を作ることで得られる効果などについて考えていくとともに、実際にタブロイド判を作ってミニコミ紙を作るときのノウハウについて紹介していきたいと思います。

話題満載のタブロイド紙を作って盛り上げムードを作ろう!!

人が生きていくうえで理想的な空間や社会、集団とはどんな感じなのでしょうか? 

「そこに生きる人たち一人一人が生き生きとしている」

「皆、それぞれがやりがいを持ち、知恵を出し合い、より創造的で生産的な活動をしている」

「自分だけが取り残されているという感覚を誰一人持っていない」

そんな雰囲気に満ちているのではないでしょうか?

では、そのような空間に近づけるためにはどうすればよいでしょうか?

「情報の共有化を図ること」

「行動の指針となる共通認識を育てること」

「皆が惜しみなく力を出し切ることで実現できる目標を定めること」

「その目標に向けて最善と思われるアプローチを構成メンバーがときに単独で、ときにチームを組んで、積極的に見いだし、推し進めていくこと」

などが求められるのではないでしょうか。

そのような意識や生産性の高いチームを作るため、ミニコミ紙づくりはよい起爆剤となってくれます。

というのもミニコミ紙は、知恵、知識、発見、意見などを持ち寄り、披露し合うステージとなるからです。このステージを作り、そこで情報発信のための表現活動に従事することでメンバー各自の考え方や嗜好、関心事などが見えてきます。そして、皆がそれぞれの持ち味を生かしながら、より充実した紙面を作っていくにはどうしたらよいかをチーム全体で考えるようになります。そして、このジャンルはこの人に担当してもらおう、このコーナーはこの人に作ってもらおうというように適性に応じた役割が自然と生まれてきます。

実はミニコミ紙は構成員の興味・適性を発揮させることで組織の活性化を促し、かつそのエネルギーを持続させることのできる強力なツールなのです。もし、「より自分たちの日常業務を充実感や学びのあるものにしたい」、「みんなでチームとしてまとまって表現活動・情報発信活動をしたい」、「自分たちの所属する会社・団体の活動を周知させたい」などの気運があるようならば、ミニコミ紙づくりはうってつけの作業となります。

ぜひミニコミ紙を作ってみましょう。

ミニコミ紙を作るならやっぱりタブロイド判

ミニコミ紙を作るなら、なんといってもタブロイド判がおすすめです。タブロイド判は広報紙、フリーペーパー、夕刊紙、業界紙などの、紙を折り重ねた(ホチキスや背のりなどで綴じていない)ペーパー式の読み物でもっともメジャーな判型です。

タブロイド判は新聞(朝刊)を2つ折りしたサイズです(朝刊のような大きい判型はブランケット判といいます)。新聞に折り込まれているフリーペーパーやチラシがまさにタブロイド判です(たまにA4判やB4判が入っていますが大半はタブロイド判です)。

タブロイド判は縦が約40センチ、横が約27センチあります。実はこのタブロイド判、2種類の大きさがあります。大きいタブロイド判は縦が406ミリ、横が273ミリあります。これをタブロイドD判といいます。小さいタブロイド判は縦が382ミリ、横が272ミリあります。これをタブロイドB判といいます。ちなみにコピー用紙で使われているB4判のサイズは縦が364ミリ、横が257ミリです。だからタブロイド判はB4よりもちょっと大きめのサイズということになります。

タブロイド判は新聞の活字で5000字程度が1ページ内に収まるので、1ページ分の記事を作るだけでも、ネタ集めや取材などの労力がかなり必要になります。

実際大変ではありますが、みんなで記事を寄せ集めてタブロイドの紙面が出来上がったときの達成感は格別です。自分たちが新聞記者やジャーナリストになったような気分もちょっと味わえます。

紙面のメリハリの利いたタブロイド紙を作ろう

タブロイド判は紙面スペースが大きいので、情報をたっぷり盛り込めますし、いろいろなレイアウトができます。インパクトのある写真を大きく載せて、ビジュアル面を強調してもよいですし、新聞の社説のように自分たちの見解や主張を思う存分展開してもよいでしょう。楽しそうなイベントの日時や内容など情報をどんどん並べていくのもよいですね。 いろいろなレイアウトを施して、読み応えのあるタブロイドミニコミ紙を作っていきましょう。以下に紙面づくりにおいて重要となるポイントを簡潔に示していきます。

●コンセプト・テーマを決める

ミニコミ紙の骨子となるコンセプト、また発行する号ごとにメインテーマを決めることで、メンバーは記事づくりがしやすくなります。コンセプトやテーマに沿った記事が集まることで内容にも厚みが出てきて、読む人にとっても学びや認識の深まりなどが得られやすい、より読み応えのある紙面が形作られていきます。

●縦書きか横書きかを決める

紙面づくりにおいて、文字組を「縦書き」にするか「横書き」にするかはしっかり審議したうえで決めましょう。縦書きと横書きで紙面の雰囲気がかなり変わります。また、その後のレイアウトやデザインなどの作業や数字・単位の表記方法などにも大きく影響します。

●文体を統一する

紙面を通して、「です」「ます」調か、「だ」「である」調かの文体は統一するようにしましょう。混在していると紙面のイメージが乱雑で稚拙なものになってしまいます。

●用事用語・単位表記の表記をできるだけ統一する

「用事用語」というのは、漢字表記や送り仮名などの表記ルールが適用されている言葉のことです。たとえば、「最も」「例えば」などの副詞は用事用語の対象になりやすい語です。これらを記事中において漢字で書くのか、それとも「もっとも」「たとえば」と平仮名で書くのか、そういったことをある程度前もって取り決めておくのです。用事用語を設定することによって紙面に統一感や格調が出てきます。とはいってもあまり細かく用事用語を定めてしまうと、編集作業の負担が大きくなり、やっていて面倒になってしまうので、用事用語の規定はほどほどにしておいたほうがよいでしょう(同じページ内では統一するというくらいでよいのではないでしょうか)。

他にも、ページ数を決めたり、紙面構成のパターンを決めたり、コーナー記事の担当者を決めたり、発行部数や印刷業者を決めたりと、いろいろな作業が出てきます。一気にやろうとせず時間をかけて少しずつノウハウを構築していきましょう。

実際にタブロイド紙を作るにはどうすればよい!?

は実際にタブロイド判のミニコミ紙を作るにはどうすればよいでしょうか。

ミニコミ紙の発行にあたって、まず紙面内容をデータ化する必要があります。紙面データは仲間内にDTPソフトを持っている人がいれば自分たちで作ることができます。

なお「DTP」というのは「Desk Top Publishing」の略称です。訳すと「机上出版」となり、具体的にはパソコン上で文字や画像を加工・編集して、印刷前の紙面を作る技術のことを言います。さらに具体的に言うと、テキストデータを流し込んでページをつくるソフト、線を描いたり色づけしたりして画像を作るソフト、写真を切り抜いたり、鮮明にしたりするソフトなどを使って、見栄えの良い紙面を作る技術のことを言います。

出版社や編集プロダクションに勤めていた経験のある人が身の回りにいればDTPに関する知識や技術がある人が多いので、相談してみるとよいアドバイスをしてくれるかもしれません(もし家にDTPソフトがあるというようであれば手伝ってもらえるかもしれません)。

頼りになるのは印刷屋さん

タブロイド判のミニコミ紙を作りたいとき、もっともよい相談先となるのは、印刷業者です。印刷業者は社内にDTPデザイナーやDTPオペレーターなどDTP関連のスタッフをかかえているところが多いので、そのような印刷業者に相談すれば、紙面のデータづくりにもしっかり関与・協力してくれます。

また印刷業者は原稿作成から印刷までのスケジュールの立案・調整、適切なタブロイド用印刷用紙の選定、費用に応じた印刷部数の設定、配布計画などの相談にも乗ってくれます。

印刷業者が関与することでタブロイド判のミニコミ紙の発行はより具体的に進んでいくことになります。

まとめ

今回はタブロイド判のミニコミ紙を作ることの意義、具体的な紙面づくり、発行までの進め方について簡単に紹介しました。

ミニコミ紙づくりは日常生活に確実にメリハリを与えてくれます。自分たちで取材・リサーチして記事を作り、それを周囲の地域・社会に向けて伝えていく活動は非常に強いやりがいとして感じられるものです。紙面づくりを通してチーム全体あるいはメンバー同士のコミュニケーションもより充実していくことでしょう。

でも実際にミニコミ紙を作るとなると、さまざまな壁が立ちはだかり、多くのスキルやノウハウが必要であることを痛感します。こうしたことが負担となり、続けていくことが困難だと思うようであれば、印刷業者に相談してみましょう。ミニコミ紙づくりをよりスムーズに進めるための手順や解決策をいろいろと提示してくれるはずです。