【シーン別】タブロイド判で作る印刷物の効果的な配布方法をご紹介!
「印刷物の配布方法がわからない」
「効果的な配布方法について知りたい」
「各配布方法の特徴と効果を知りたい」
広告チラシや広報誌、フリーペーパーなどの印刷物を配布するにあたり、このようなお悩みを抱えられている方は多いのではないでしょうか。
タブロイド判には、広告チラシをはじめ、企業や団体の広報誌、地域や生活情報を取り扱うフリーペーパー、社会テーマを取り上げるミニコミ誌、結婚式で配布するブライダル新聞など、さまざまな印刷物が存在しています。
印刷物の種類ごとに適した配布をすることは、新規顧客やリピーターの獲得、企業や団体の認知度とブランド力を高めることに繋がります。
また、マーケティングを目的としない印刷物でも、配布方法を工夫することで、お客様やゲストの目を惹いて、印象に残りやすくなるなどの効果が得られます。
一方、その印刷物に適さない配布方法を選択してしまうと、支出した費用や費やした労力に比べて、思ったような成果が得られない場合もあります。
そこで本記事では、タブロイド判で作成された印刷物の効果的な配布方法と、配布方法の特徴や効果などについて詳しくご紹介します。
タブロイド判の代表的な印刷物とは
「タブロイド判」とは、一般的な新聞紙の標準サイズである「ブランケット判」の約半分程度の大きさで、広い紙面と独特な風合いが特徴の広告媒体です。
タブロイド判の代表的な活用例として、次のような印刷物があります。
- ・新規顧客やリピーターの獲得を目的とした広告チラシ
- ・企業の事業内容や団体の取り組みを周知する広報誌
- ・地域の生活情報やイベント情報を宣伝するフリーペーパー
- ・社会的テーマの情報発信と情報共有を目的としたミニコミ誌
- ・結婚式会場でゲスト達に新郎新婦を紹介するブライダル新聞
このように幅広い活用方法が存在しているタブロイド判の印刷物ですが、最も効果が現れやすい最適な配布方法は、それぞれの印刷物によって異なっています。
そこで以下では、各印刷物に最適な配布方法のご紹介と、それぞれの配布方法の特徴や効果などについて、ご紹介していきます。
【シーン別】印刷物の効果的な配布方法まとめ
ここからは、各印刷物に適した効果的な配布方法と、その配布方法の特徴について、項目を分けて詳しくご紹介してきます。
広告チラシ
「広告チラシ」とは、大衆の興味を引くことを目的に配られる広告で、日本では古くから活用されているマーケティング手法です。
広告チラシと聞くと、新聞折り込みを想像される方も多いと思いますが、その他にも、効果的な配布方法が複数あるため、以下で詳しくご紹介していきます。
店前や駅前で配布する
「街頭配布」や「サンプリング」と呼ばれるこの配布方法は、スタッフが直接ターゲットを見定めて、手渡しで配布できるので、無駄なく効果的な宣伝が可能です。
事前に配布する時間、場所、性別、年齢、国籍などのターゲティングを定めておくことで、効率的な配布をすることができます。
ただし、一般歩道での配布は警察署への許可申請が必要なこと、また、現地の状況や天候により配布量が変動してしまうこともあるので、事前の情報収集が重要です。
新聞にチラシを折り込む
新聞へ広告チラシを折り込む配布方法は大正時代から行われており、古くから地域やお店の情報を得られる手段として、比較的高い年齢層の世代に好まれています。
指定された地区に配布する依頼が多いことから地域性に強みを持つ配布方法ですが、一方で、新聞契約している住居にしか情報を届けられないという弱みもあります。
└チラシをポスティングする
ポスティングとは、チラシを住居のポストへ直接投函する配布方法で、自分で行えば人件費が不要なので経済的なハードルが低く、比較的誰でも導入しやすいことが特徴です。
お店の開店前や閉店後、休日などのスキマ時間を活用して、配る範囲も枚数も自身で自由にコントロールできますが、チラシ投函禁止の住居へは投函することはできず、また配布先からのクレームに繋がりやすい方法でもあります。
└メール便や同梱チラシで郵送する
メール便での広告チラシ配布には、住所リストを使用して送るサービスから宛名無し郵便で送れるものまで、いくつかの種類が存在しています。
メール便は不特定多数に配れる郵便物とは違い、自分宛てに届く郵便物なので、チラシの閲覧率が高く、コンバージョン率が高い傾向にあります。
ただし、その他の配布方法と比べて費用が高くなることに加えて、印刷物が配布先へ届くまで数日を要するなどの弱みがあります。
広報誌(PR紙)
「広報誌」とは、企業や団体、学校や県市町村など、さまざまな場所で発行されている、事業内容や活動方針をPRすることも目的とした広告媒体です。
県市町村や自治体の活動を紹介する広報誌は、回覧板と一緒に配られる他、町内会で配布されているイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
広報誌の発信元や内容により適した配布方法が異なるため、以下でいくつかの配布方法をご紹介していきます。
広告スタンドを設置する
広告スタンド(チラシスタンド)とは、主要駅や図書館、公共施設などの人が多く集まる施設にスタンドラックを設置して、広報誌を配布する方法です。
スタンドラックを設置して広報誌を入れるだけなので人件費を抑えられること、また、興味がある人が持ち帰るので、コンバージョン率が高い傾向にあることが特徴です。
壁掛けタイプ、卓上タイプ、持ち運びタイプ、大容量タイプなど、幅広い種類があるので、用途に合わせて使い分けることが可能です。
新聞に折り込み配布する
どの程度の人数が広報誌を手に取るかわからない広報スタンドと違い、新聞折り込みであれば、確実に指定した人数分を配布することが可能です。
また、新聞折り込みは配布日を指定することができるため、広報誌で取り上げる行事やイベントスケジュールに合わせて、ピンポイントに配布できる利点もあります。
自治会・町内会で配布する
自治会や町内会が活発な地域の場合には、最も手にとって貰える確率が高く、また、理解と関心を深められる配布方法です。
自治会や町内会での配布は、比較的安価で依頼できる他、有志によるボランティアで配布してくれることもあるため、コストを抑えることが可能です。
高齢者が多い地区では、配布と同時に安否確認も併せて可能なので、有益性の高い方法だと言えます。
フリーペーパー
「フリーペーパー」とは、地域に密着した情報や生活に関わる情報が掲載されている紙媒体の広告です。
フリーペーパーには、不動産、観光、飲食、イベントなど幅広い情報を掲載しているものから、特定のジャンルに絞ったものまで、活用方法は多岐にわたります。
フリーペーパーの効果的な配布方法については、以下をご確認ください。
施設のラックに設置する
コンビニやスーパー、ショッピングモールや公共施設などに設置されている広告ラックを活用することで、幅広いターゲットにフリーペーパーをPRすることができます。
広告ラックへの設置は、有料と無料の場所があり、コンビニやスーパー、ショッピングモールは有料であることが多いですが、個人経営のカフェや民宿、書店などは無料で設置できる可能性があります。
フリーペーパーを設置するには基本的に、施設の管理会社などから許可を得る必要があり、勝手に設置するとトラブルに繋がることもあるので、必ず確認を行いましょう。
特定施設で直接配布する
フリーペーパーは扱う内容によって配布場所を絞ることで、無駄なく、効率的に配布することができます。
育児情報紙は幼稚園や保育園、健康情報紙は病院や福祉施設など、扱う情報に合わせた特定の施設で配布すると効果的です。
個人宅へポスティングする
フリーペーパーは一般的に冊子型が多いため、街頭配布や広告スタンドに設置した場合、持ち帰りが障害となるケースもあります。
個人宅へ直接ポスティングすることで、普段印刷物を持ち帰りしない人にも、フリーペーパーを届けることができます。
フリーペーパーで取り扱う内容により、ポスティング地域を絞ることで、効果を高めることも可能です。
ブライダル新聞
「ブライダル新聞(ウェディング新聞)」とは、結婚式会場で配られるブライダルアイテムのひとつで、新郎新婦の馴れ初めやゲスト達からのコメント、当日のメニューなどを新聞風の体裁で記した、ペーパーアイテムです。
おしゃれな英字新聞スタイルから、アンティーク調のクラシック新聞スタイル、インパクトのある号外新聞スタイルまで、多様なデザインを実現できるブライダル新聞は、プロフィールブックに代わる新たな自己紹介アイテムとして注目されています。
魅力的なデザインの多いブライダル新聞ですが、配布方法を工夫することで、より自然にゲスト達の目を惹くことが可能です。
新郎新婦はもちろん、ゲスト達にとっても思い出に残る配布方法は、以下でご紹介していきます。
受付近くに設置する
結婚式当日の会場受付で来場したゲスト達にブライダル新聞を配ることで、新郎新婦ふたりのことを、より深く知って貰える機会に繋げることができます。
受付では、英字スタイルの場合、積み重ねるだけでもオシャレになる他、ラッピングしてカゴに入れる方法もオススメです。
ゲストに手渡しで配布する
1つひとつ、手渡しで配布することで、結婚式に来てくれた友人や親族に感謝の気持ちを伝えることができます。
ブライダル新聞を二つ折りにしてクリアバックなどの手提げ袋にいれることで、ゲストのフォーマルな服装でも持ち運びやすくなります。
クリアバックは透明なので、中に入っているブライダル新聞は透けて見え、おしゃれなデザインをより引き立たせることができます。
折り畳んで各席にセッティングする
ブライダル新聞を折り畳んでリボンで結び、各席にコーディネートの一部として設置することで、ゲスト達に自然と手に取って貰いやすくなります。
結婚式が始まるまでの待機時間やお色直しのスキマ時間も、ブライダル新聞があることでゲスト達は飽きること無く、楽しい時間を過ごすことができます。
フォーマルな服装は手荷物をあまり持てないので、別途クリアバックなどを帰り際に配布することで、持ち帰りを容易にすることが可能です。
ミニコミ誌
「ミニコミ誌」とは、個人または団体が、社会的テーマについて情報発信と情報共有を行うことを目的に発行している印刷物です。
ミニコミ誌と似た媒体として「同人誌」が挙げられますが、同人誌はマンガなどの文芸創作や評論がメインの活動のため方向性が異なります。
マーケティングを目的としていないミニコミ誌の配布は、広告チラシや広報誌、フリーペーパーとは大きく異なるため、以下でご紹介していきます。
特定施設に設置する
ミニコミ誌で取り扱う内容に関連する社会的テーマに関心を持つ人が集まる、お店や施設に配置することで、手に取って貰える可能性が高くなります。
労働問題を取り扱うミニコミ誌であれば病院や労働基準監督署に、環境問題をテーマとするミニコミ誌であればオーガニックショップなど、その施設に足を運ぶ人が関心を持っているテーマの印刷物を設置することで、コンバージョン率の向上を図れます。
集会や即売会で配布する
社会的テーマに対して同じく関心を抱いている人達が集まる集会、あるいは、テーマに関連する商品を取り扱う即売会などでミニコミ誌を配布すると効果的です。
同じ問題意識を持っているため手に取って貰える可能性が高い他、情報発信だけではなく、情報収集や情報共有もできる可能性があります。
目的やターゲット層に合わせた配布方法を選択しよう
本記事では、各印刷物に適した効果的な配布方法と、その配布方法の特徴についてご紹介しました。
記事の冒頭でもご紹介しましたが、印刷物に適さない配布方法を選択してしまうと、支出した費用や費やした労力に対して、思ったようなリターンが得られなくなる可能性があります。
印刷物は、目的とターゲット層に合わせた配布方法を選ぶことで、訴求力が高めることができます。
紙媒体は、インターネットを利用しないアナログ層にも情報を発信できる他、記憶に残りやすい、保存性が高いなど、様々な利点があります。
マーケティング戦略に取り組まれる際には、施策のひとつとして、是非、ご検討してみては如何でしょうか。